万策尽きたところで、
ここでマリコが予想外のことを言い出す。
「その辺の車の人に声かけて連れていってもらえんか、頼んでみようよ。
もうそれしかムリよ。」
えっ!?ヒッチハイク!?
いやいや、それは無理やろー
雪の歩道をどんどん走っていくマリコに
大きな荷物を抱えて後からついていく。
マリコが車に乗ってる人に声をかける
断られる
を5回ほど繰り返す
そりゃそうよね、
誰かを迎えに来てるんだろうし。
すると、一旦断って発進したグレーのヴォクシーから、優しそうな表情の40歳くらいの男性が降りてきて、マリコと話してる。
そこで僕も追い付く。
「そんなに困ってるならいいですよ」
と聞こえてくる。
えーーーーーーーー!!!!
マジかよーーーーーーー!!!
だって、お兄さんだって忙しいのでは?
「仕事が大雪で中止になって、家に帰るとこだった。」
「成田にはよく行くから道もわかる。」
「ドライブがてら連れていくよ」
みたいなことを言ってくれている。
これは現実なのか?!
こういうのはテレビのドキュメンタリー風の番組だけなんじゃないの?
(14時、ヤバい度 30%!)
車内で、今日あったこと、昨日のことなどを話す
15時20分の便であることを伝える
お兄さんは建築関係のお仕事をされていることなどを伺う
所々に職人気質な雰囲気を感じる
「高速使えば普通は30分くらいで着くし、
間に合うと思いますよ」
「温度暑くないですか?」
「(音楽が)サザンばっかりですみませんね」
なんてことを言ってくださっている
雪道なのに、運転もうまい
もうすぐ高速ですよ、、、と、
あれ?!
閉鎖してる!!!
次の乗り口も、、、ダメだ
(14時半、ヤバい度 100%)
「それじゃあ下道で行きます!」
と言ってくださる
でも、すぐに渋滞に捕まる
万事休す
このまま行ってもかなり時間がかかるし、
悪路の運転でお兄さんに迷惑かけてもいかんし、、、
近くの駅に連れていってもらう
「電車動いてなければ千葉まで送るよ
そこでホテル探した方がいいよ」
何て優しい人なんやろう
電車が動きだして、
飛行機の出発時刻が遅れる、
わずかな可能性にかけて、駅で待つことにする
少しの気持ちを渡し、
Facebookで情報交換して、
お別れしました
30分くらいの時間でしたが、
とても長く感じました。
後日、改めてお礼をしよう。
つづく
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